先延ばし癖・行動できないとき:❶セルフヒーリング

「やろうと思っているのに、なかなか行動できない・・」
「忙しくて、これ以上時間が取れない・・」
よく耳にしますし、音大生・仕事・演奏活動を行っていた以前の私も、 まさにそうでした。
「実績を作るためには、がむしゃらに頑張るしかない・・・!」と無理しすぎて体調を崩したり、
準備不足で 思うような結果が出せないなど、明らかに悪循環の中を彷徨っていました・・😭
今回は「頑張っているのに報われない・・」「頑張らないとと思っているのに、できない・・」
そう感じている時に ご一読頂きたい内容です。
行動できなくなってしまう原因は?
行動できない理由として上位を占めるのは、「忙しいから」「自信がない」などが多いのではないでしょうか。
忙しい現代人は、誰もが 一度は経験したことがありますよね。
もちろん、私も。何度もあります😫
行動できなくなってしまう時の特徴について、考えてみましょう。
・次の行動や目的(目標)を決めていない
・常に時間がない状態で、疲れ果てている
・常に何かに追い立てられているような焦燥感がある
・失敗や無駄を過度に意識している
・できない理由、やらない理由を自分に言い聞かせている
・思考で頭がいっぱいになっている
・部屋が散らかっている
多くの人が 一度は経験済みではないでしょうか?
今まさにその状態だという方は、少し頑張って この先も お付き合いください🥰
心を取り戻す
忙しい=「心を亡くす」といいます。
私も あまりにも忙しく、体調を崩しがちだった時を思い返してみると、感情が麻痺していたと思います。
「次はあれをやって・・それから・・」の無限ループで、「楽しい」「嬉しい」「きれい」といった、単純な喜びを素直に受け止めることができず、「だから何?」「それで?」という反応をしていました。
あるいは、トラブルや嫌なことに直面したとき、「こんなことで落ち込んでいたらダメだ!」と無理矢理自分を奮い立たせていたり・・
まさに心(感情)がなくなっていたなぁ・・と思います。🥲
もし今、このような状態の方がいたら、一度立ち止まってみてください。
自分の「ツライ」「しんどい」という気持ちを しっかり受け止めることから始めていきましょう。
結果はどうであれ、まずは自分の頑張りを認めて、暖かく ねぎらってあげてください。😊
自分のことを一番よく知っているのは 自分自身であるはずです。
あるいは、休むことに消極的になってしまっている場合もあると思います。
よく言われることですが、しっかり休んだ方が 結果的に効率よく進むものです。
頑張らないことの大切さ
「頑張ってくださいね」と私もよく声をかけることがありますが、最近ではある意味取り扱い注意の言葉ですよね・・😥
「頑張らないで、どうやって上達するんだ!」と言いたくなってしまう人もいるかもしれません。
頑張ることは楽しいし、大切だと私も実感しています。
しかし、絞り出すような頑張りは 力みになってしまい、むしろ逆効果になることも 多くあります。
脱力の記事でも書いたのですが、緩める柔軟性がなければ 音が響かず、指も自由に動かすことはできません。
ピアノを学ぶ大きなメリットの一つですが、身体の使い方と柔軟性を学ぶことができ、心身の健康にもつながります。
例えば、一本の弦を想像してみてください。
たるんだ状態と、ちぎれそうなほどピンと張った状態、どちらが良い音を奏でるでしょうか?
どちらもそれぞれ問題があることは すぐに分かるはずです。
適度な張りと柔軟性、これらを同時に備えている状態が、最適なのです。
余談ですが、私もうまくいっている時、頑張っている感覚は ほとんどありませんでした。
「楽しいから(気づいたら)やってる・・・」という状態が、成功への一番の近道です。
そんな機会は 少ないですが、もし 夢中になれることを見つけたら、迷わず挑戦してほしいと思います。
本当に大切なことに大切な時間を使う:価値観の明確化
「人生とは、時間である」と言われます。「時は金なり」ともいわれます。
私も含めて、多くの人が お金と時間に縛られながら 生活しています。
大切な人生の時間とお金を何に使うのか、本当に難しいですよね・・
できることなら、心から満足できることに 大切なお金と時間を使いたいものです😊
また理想論・・・と思いますよね・・。🥲しかし、理想がなければチャレンジは生まれません!
とても疲れている時には お勧めしませんが、本気で変わりたいと思ったときに、これから挙げることを 実践して頂ければと思います。
よく言われることですが、価値観の明確化です。
以下の言葉で、自分が大切だと思うものを 何個でもよいので 選びましょう。
誠実 情熱 お金 音楽 自由 権力 癒し 力 冒険心 忍耐 挑戦 ユーモア 思いやり 職業 バランス 本物志向 教育 健康 感謝 愛 忠誠 美 チームワーク
自分には○○が大切なんだ!ということが分かっていれば、必要以上に迷うこともなく、優先順位も分かってきます。
最初は難しく感じるかもしれません。
しかし、経験を重ねることで 少しずつ明確になったり、変化することもあります。
いつでも修正・変更は可能なので、気軽に考えてみてください。
大切なことはたくさんあります。
しかし、本当に大切なことはそう多くはないと思います。
なりたい自分 ありたい自分
価値観について考えることで、なんとなく 自分が大切にしたいものが見つかってきたでしょうか?
行動できないときは、いわば 自分の価値観(優先順位)を見失っていたり、混乱している状態に近いといえるでしょう。
目標設定や行動目標も大切ですが、自分の根本(指針)に基づいていなければ、同じ失敗を繰り返してしまいます。
そして、次は 自分の価値観を 整理しながら、自分軸(バランス)を定めていきましょう。
判断基準は、「自分にとっての正解(ちょうどいい・自分らしいな)と思えるところを見つけること」です。
向上心がある人は、現状の自分と 将来の自分とに差があることを 感じているはずです。
私もずっと「これじゃだめだ、もっとやらないと・・」と ずっと自分に言い続けてきました。
しかしある時、 これをいつまで繰り返すのか・・と考えた時、ぞっとしました。。。😰
そこでやっと、自分を責め続けていたことに気付きました。
向上心があるのは ステキなことで、目標があるのも 幸せなことです。
しかし、心が疲弊してしまったり、疲れ果ててしまうほど 自分を追い込んでしまうと、 本末転倒にもなりかねません。
そこで私が提案するのは、「なりたい自分(行動)」と「ありたい自分(状態)」を確立しておくことです。
例えば、「お金をたくさん稼ぐ」「時間にも気持ちにも余裕がある状態で」など、なった時の自分の状態も決めておけば、無理をしすぎるのを防ぐことができます。
ピアノの練習であれば、「ピアノを上手に弾けるようになる」「楽しみながら🎶」なども 良いかもしれませんね🎹
何事も 心と身体の健康があってこそです。
無理することに慣れてしまうと、心や身体の疲労に気付けなくなることが 往々にしてあります。
そうならないように、予防策として ブレーキも準備しながら 進みましょう。
人生は完成させなくてもよい!
行動できない時、成功や有意義な結果を求めすぎているように 思います。
考えれば考えるほど、不安材料やできない理由が思い浮かんでしまい、本来やりたかった純粋な好奇心を覆い隠してしまいます。
以前、「人生は完成させなくても良い!」という本を見かけたことがあり、確かにそうだな・・と思いました。
誰もが道半ばで、挑戦の毎日です。完成はありません。
だとすれば、今の精いっぱいを目指すしかないのではないでしょうか?
挑戦するからには成功したいし、少しでも良いものを作りたいのは 当然のことでしょう。
しかし、最初から有意義な結果ばかりを期待していると、失敗や無駄なことはしたくない!という思いが湧いてきてしまいます。
過度な意味付けをしてしまうことで、大きな挑戦ができなくなってしまうのです。
再度思い出して欲しいのは、失敗も無駄も成長過程で必ず起こります。
逆に、これらを避けていては、有意義な学びや経験ができなくなってしまいます。
(できそうならやろうかな・・)・・「できるかできないか」
(とにかくやってみよう!)・・「やるかやらないか」
どちらも挑戦には変わりないですが、前提条件(目的)によって、大きく結果が変わります。
乗り越えた後の自分は どうなっているのか、どうなっていたいのかを考えて 選択すると、大きな挑戦にも臨みやすくなります。
あまり気負いすぎず、「うまくいけばラッキーだな」くらいの気持ちで 挑戦するのも良いと思います😊
音楽家の多くは「モテたいから」「カッコいいから」など、一般的に不純な動機と呼ばれるものが原点です。
なぜ不純なのでしょうか??
「自分の音楽でみんなを幸せにする!」とか、こちらの方が嘘くさくないですか・・?😰
単純な動機であるほど、純粋で 本当の気持ちだと 私は考えています。
完成を目指さず、気軽な気持ちで 楽しみながら 全力を目指しましょう🎶🎹
自信は後からついてくる!?
「自信がなくて・・・」そう言いたくなるのも、とてもよく分かります。
しかし、自信といっても「自己評価に基づくもの」と「他者評価に基づくもの」に大別できると思います。
さらに 大きな自信につながりやすいのは、「他者からの賞賛」でしょう。
しかし、本当にそうでしょうか?
私には、褒め上手な友人がいます。
いつものように彼女と話していたとき、とても私が「まだまだだ・・」と思っていることを絶賛してくれたことがありました。
何とか形にはできているとはいえ、私にとっては 全く納得できる内容ではありませんでした。
しかし 彼女は、「スゴイですね!さすがです!👏」と褒めてくれたのです。
その時の私は、その言葉を 素直に受け取れず、逆に「私の実力はこの程度だと思われてるのかな・・」と落ち込んでしまったことがありました。
「結局、最終的には 全部 自分で判断しているんだな・・」とそのことを通じて実感しました。
他者の言葉を受け入れるかどうかも、結局は自分が最終判断しているのだということです。
いくら他者が認めてくれても、自分が認めることができなければ 一歩を踏み出すことはできません。
そして、他者から褒められるには 相当な時間や努力が必要です。
自信がつくまで待っていても、行動しなければ 何も変わりません。
そして、向上心が強いほど 自信はいつまで経っても やってこないかもしれません。。
自分のことをなかなか認められない人は、慎重だったり、向上心が高い裏返しなのだと思います。
いくらやっても「まだまだ・・」と思ってしまう人は、少し客観的に見る視点も持ちましょう。
しかし、最終的には納得できるところまで とことんやれば良いと思います。
いろいろな人がいるように、やり方・スピード・過程もみんなそれぞれです。
遅いから能力がないのではなく、そういう人は深く学ぶことに長けていると思います。
どんどん進めていくことができる人は、広く学ぶことに長けていると思います。
成功することだけが素晴らしいのではなく、大切なのは 「何を学ぶか」「どう感じるか」だと思います。
まとめ
理想論のようなことばかり書いてしまいましたが、すべてが思い通りになるわけではありませんよね。
挑戦した分、失敗もあります。また、失敗したからこそ、結果良かったと思えることもあります。
「行動しないことこそが失敗だ」とも言われますが、すべてのことに挑戦できるわけではないですよね。
どうしても勇気を出せなかったり、状況が許さなかったり・・
「行動しない」と決めたのなら、それでいいと思います。
それも大切な選択です。
一般的に、多くの人が失敗だと感じることとは、「後悔が残ること」ではないでしょうか。
私の場合、 後悔のように感じてしまうのは、「自分の決断ができなかったこと」です。
流されるように判断してしまったり、曖昧な判断基準で行動を選択していたことが、一番後悔につながるように感じます。
結果、何となく生活をしていた時間が 一番もったいなかったな・・と思います。
本当に今、やりたいことは?
本当に今、全力を出せている?
本当に今の自分に納得できている?
こういった問いを繰り返すと、無意識(いつもの癖)で、よく考えずに判断していることに気付くことが できるようになります。
自分らしく、気軽にチャレンジ ➡ 成長を繰り返す 楽しい日々につながっていくように感じます。
気づきは若いうちであればあるほど、たくさんの挑戦ができます。
しかし、若ければ若いほど 選択肢も多く、決断は難しいものです・・。
後悔しないかどうかなんて、考えても分かるはずがありません。。
しかし、自分の行動を自分の意思で決断していくことが、自分の人生を生きることにつながります。
すでにある一般的なルートを進むのではなく、振り返ると道ができているような感覚です。
ゆっくりでもよいので、忙しさに流されるのではなく、自分軸を確立していく日々を作っていけたらいいですね。
本当の自分らしさを知ることにつながり、挑戦的で 楽しい毎日につながると思います。
大げさな話になってしまいましたが、これは本当に自分の原点につながることだと思います。
ピアノでなくても、何か夢中になれるものを 全力で楽しむ時間を過ごして頂けたら嬉しく思います🥰🥰🥰
もし、ピアノを本気で楽しみたい方は 是非 レッスンにお越しください!
(⚠️本気=必ずしもプロを目指すことではありません🥰🎶)
もちろん本気で挑むほど 困難はやってきます・・が、それを楽しみながら 上達できるように お手伝いさせて頂きます!
最後までお付き合い頂き ありがとうございました!😊